私はフットサルの指導者なので、考え方がフットサルに寄っているのはご理解いただきたいが、それでもフットサルに対する理解が日本ではまだまだ得られていない印象を受ける。先日も私がライターとして関わっているFutsalEDGEにこんなコメントがあった。サッカー部の女の子が学校の先生に「フットサルをしたいから体育館を使わせて欲しい」と伝えたら、「サッカーは外でやるもんだろ!」と一喝されたとか。そもそも、フットサルの「サル」は『サロン(室内)』の意味。日本では人工芝のコートがイメージされるため、フットサル=ミニサッカーの屋外競技と思っている人が多い。また、技術的にも足裏で捏ねたり、トーキックのイメージだけを抱いてしまうサッカー指導者は多く、フットサルをすると変な癖が付くから悪影響だと言う人が未だにいるから驚きだ。
そういう勘違いを受けるのは全国でもフットサルスクールというものが増えてはきているが、中身はフットサルコートで行なうサッカー教室というのが8割くらいはあるのも原因だろう。元Jリーガーでさえフットサル教室を開催していたが、見学してみると完全に内容はサッカーだった。日本ではフットサルの指導者はまだまだ少ないのが現状。その理由は残念ながらフットサルはビジネスになりにくいからだ。私も10年以上フットボールに関わる仕事をしているが、サッカーの方が何をやるにしても集客しやすいのは間違いない。でも、フットサルの選手や指導者がそれを認めてしまって安い月謝でスクールやイベントをやり始めたら本末転倒。フットサルの価値を高めることが出来るのはフットサルを愛する人間だけだと思う。
しかし、そのためには大勢のサッカーに関わる人たちにフットサルを理解してもらうことが大切。もし、ちょっとでもフットサルを知りたいと思ってもらえるならフットサル専門誌や本などを読んでもらいたい。個人的にサッカー指導者に読んでほしい本はこちら。サッカーに絡めた話なので、理解してもらえるはず。1人でもフットサルファンが増えることを願っています。
サッカーで大事なことは全てフットサルで学んだ (FUTSAL NAVI SERIES+11)
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