幼少期にはとにかくたくさんボールに触れることが大切です。もちろん、それはトレーニングでも一緒。ただ、2対2、3対3ではサッカーの全てを学ぶことはできません。
指導者の講習会で試験的に11対11から選手の数を減らしていきボールタッチ数を計測する試みがありました。8人ずつになったときにボールタッチ数がグンと増えました。そして、サッカーのすべてが学べる最小単位は4対4でした。では、なぜ3対3ではいけないのでしょうか?
まず、青チームが上に攻めています。ボールホルダーが底に入り、両サイドに味方がいる形です。トライアングルが出来て良い形ではありますが、ゴールまでが遠いです。
では、次の場合はどうでしょうか?ゴール前に味方が移動しました。これでゴールには近づけましたが、今度は幅が狭くなったことでパスコースが小さくなってしまいました。守備側は守りやすくなりましたね。
つまり4人で攻めることで、ダイヤモンドの形となり、「幅」と「深み」の両方を作ることが出来るのです。選択肢が1つ増えただけで、守備側は非常に守りづらくなります。この組み立て方が11対11と同じスタイルなのです。
ということは常に4対4でプレーするフットサルがサッカーを学ぶためにもいかに適しているか分かっていただけたかと思います。幼少期にこれらの考え方を論理的に伝えていくのはなかなか難しいものですが、日頃の練習からこういう状況に慣れていくことでサッカーにも対応できる能力を身に付けることができます。
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