2種類のドリブルを身に付けよう!

以前にも書きましたが、スペインではドリブルには2種類あると指導します。

regatearレガテアール』conduccionコンドゥクシオン』

レガテアールは相手を抜くためのドリブル、コンドゥクシオンはボールを運ぶためのドリブルのことを指します。
日本ではレガテアールをトレーニングで行うクラブは多いでしょうが、コンドゥクシンはあまり行いません。そもそも、日本ではこのようにドリブルを2種類に分けて考える文化はありません。
(少しずつスペインの指導が入ってきて変わりつつありますが)

そして、フットサルではサッカー以上にコンドゥクシオンが大事になります。ボールを運ぶというのは別にスピードを落として動くことではありません。カウンターなどで一気に攻め上がるときにも使います。
ただし、サッカーよりもディフェンスが近くプレッシャーが速いフットサルでは、ボールが足元から離れないように運ぶということが重要です。そして、すぐにパスやシュートなど次のアクションが行えるボールの置き所を身に付ける必要があります。

しかし、このようなプレーができる年齢は8歳くらいからと言われています。
当クラブでもウォーミングアップで全員で狭いエリアでドリブルさせたりしていますが、足元からボールが離れていないかをポイントに見ています。極端な例としてボールを蹴って追いかけるという動きをしている子がいます。習い始めの子や幼児に見られる光景ですね。ボールをこまめにタッチしながら、常にコントロールできるようになってくると顔を上げる余裕が生まれるため、パスの出し手を探せるようになってきます。

新1年生にとって1つ上のレベルにいくにはここが課題になってくるでしょう。幼少期の技術の習得は、これができたら次のステップにいくという階段のようなイメージではなく、坂道を登るようなもの。今までの積み重ねが繋がっていくのです。自分より年上の子とプレーすることになり、年長のときと違いスピードでもパワーでも勝てなくなります。しかし、負けて当たり前と開き直って失敗を恐れずにどんどんチャレンジしてほしいと思います!

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