『個人での守備』と『グループでの守備』

個人での守備

ボール保持者から奪いに行くことをプレスプレッシャー、またはアプローチなどと言います。基本としてはボールが動いている間に寄せることが重要です。

でも、ただ闇雲に奪いに行くのではなく、状況を把握して明確な意図を持っておくなうことが必要です。その為にはプレスの優先順位を理解しておきましょう。

①ボールを奪う
パスのインターセプトやトラップした瞬間を狙い自分たちのボールにします。

②相手の自由を奪う
ボールが収まっても相手に寄せることで蹴らせないことができます。利き足を切ることでミスを誘うこともできます。相手の目線が下がるため、状況判断を鈍らせることができます。

③相手を制限する
前を向かせないこと、前進させないことで攻撃を遅らせたり、味方のサポートを待ちます。

以上を理解して1対1の対応するようにしましょう。寄せる時はスピードを上げて一気に距離を詰める。もし、インターセプトできなかったときはスピードを落として簡単に抜かれないポジショニングを取りましょう。
小学生の間はスピードのある選手が有利になりがちですが、1対1の対応の原則を理解していけば対応することができるようになります。

そして、自陣のゴールに近いときはゴールの中心とボールを結ぶ線上に立つことを意識しましょう。いくら距離を詰めていても、この線上からズレていては簡単にシュートを打たれてしまいます。

グループでの守備

先ほど上げた個人での守備の原則を理解して、ファーストディフェンダー(最初に寄せる選手)の狙いを周りの味方が理解して連動していることがポイントになります。
特にフットサルの場合はFPは4人しかいません。そのうち1人が理解していないだけでチームにとっては致命的になります。

論理的に覚えるのも必要ですが、試合映像を見るということも効果的な学習と言えるでしょう。スペインでは幼少期からフットボールやフットサルを見る環境が身近にありますので、日本の子どものように基本的な動き方を1から教えなくても、ある程度理解したところから始めることができます。つまり、ボールに触れなくてもプレースキルを向上させる術はいくらでもあるのです!

コメント