セレクションの評価基準の差とは?

『技術』と『フィジカル』
この2つは育てることができます。もちろん、同じトレーニングをしても全員が同じように成長する訳ではありませんが…。

育てづらい能力は『戦術理解度』です。これは技術やフィジカルと違って、眼で見てすぐに分かりづらいからです。だからこそ、指導者の手腕が問われます。日本の指導者を見ると上記の3つを切り離して考える方がいますが、それは間違いです。

戦術理解度を具体的に言うと「見て、考えて、判断する」ということ。中学生以上の選手を指導するとその子が育ってきたクラブの背景が見えてきます。ドリブルのドリル形式や対面パスばかりさせられていた選手は技術は身についていますが、戦術理解度、判断の要素が育っていなかったりします。

戦術理解度はボールを扱う技術と違い反復練習をすれば必ず向上するものではありません。指導者のたった一言をキッカケにすぐに動きが変わる選手もいます。

プロクラブのセレクションでの選手の差は技術ではなく、戦術理解度、判断力で生まれていることを指導者は理解しておかなければなりません。フットボールとは単に技術の競争だけはないということです。

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