人は好きなことに熱中、夢中になると集中力が増していつも以上の力を出すことができます。スポーツを楽しむことは上達、勝利に繋がっていきます。SOLUNAでももちろん『フットサルを楽しむ』ことを前提に指導しています。
アメリカの心理学者の研究でも『やること自体が楽しいから取り組む』という内側から湧き上がった動機が力になるとされています。この研究では『できないと罰を与える』『できたら報酬をあげる』という『アメとムチ』的な指導は『やること自体が楽しい』という自律的な取り組みよりも、やる気を引き出す要素としての順位が低いとしています。
そして、できないと罰を与えるという指導は今では少し古いスタイルに思えますが、報酬をあげるということにも疑問を持つべきだという見解です。実際に研究の結果、何かをあげるという条件を出した場合「自律性が損なわれ意欲が低下した」そうです。
また、最近では朝練や長時間の練習をしない体育会系部活も増えてきました。選手が自発的に取り組める環境づくりがスポーツには大切です。そのためには選手が考えるということが必要です。
その中で私の指導理論の1つとして、『脳に汗をかかせられるか』というものがあります。ルールが複雑なトレーニングをさせるということではなく、単純なドリブルやパスの練習をしたときにでも考えて動いているかを見るということです。習い始めたばかりでボールのコントロールが覚束ない子は必死にやっていますが、技術が安定してくると流すようなプレーをする子も出てきます。だらだらプレーするのは論外ですが、一見、上手くドリブルしているようでもただこなしている場合がありますので、必ずそこを見極めるようにしています。
子どもたちにも上手くなるためのプロセスというものを大事にして欲しいと思います。それについては今度の合宿でも伝える機会を作ろうと考えています。
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