プレーの引き出しを増やして、『知らないから出来ない』をなくしていこう!

今月末にアカデミークラスとしては初めての練習試合が決まりました。初のフロアコートでの試合ということで芝とは勝手が違うので良い経験になると思います。
最近はチームとしての連携も少しずつ高まってきたと感じてます。SOLUNAに来る子のほとんどは他クラブでプレーしていた子ではなく、初めてフットボールをする子がほとんどです。最初はボールを「蹴る・止める・運ぶ」もままならなかったですが、今ではある程度できるようになってきました。もちろん、精度を更に高める必要はありますが…。
ただ、指導していて感じるのは、技術面よりも知識面に乏しいということ。今はワールドカップを見る機会があるかと思いますが、フットサルを見ている子がどれくらいいるでしょうか?
プレーの引き出し(アイディア)が少ないと感じています。知っているけど出来ないのは技術の問題ですが、知らないから出来ないという状態をできるだけなくしていきたいと思います。

 

ゴールクリアランスからの突破

本日のアカデミークラスの練習では3+1のポジショニングでゴールクリアランスから相手陣地に入るまでのトレーニングに時間を掛けて行いました。いわゆる、前プレ(前線からのプレッシャー)回避の動きです。

この動きを完成させるのは難しいです。二日市で行なっている大人のフットサル教室(水曜日20:15〜21:45)でもこのような戦術練習は行いますが、大人の方でも連動できるようになるまでには時間が掛かります。しかし、自陣からのボールを相手陣地まで運ぶことができなければゴールを奪うことは出来ません。
特にU-15のフットサルでは、ゴールクリアランスで相手陣地に直接ボールを入れることが公式ルールとして禁止されています。となると、必然的に相手チームは前プレでボールを奪いにきます。
アカデミークラスの練習で使用している鳥栖のピッチのようなサイズでしたらスペースに逃げることができますが、ピッチサイズによっては一気にボールを奪われてシュートまで持っていかれます。だからこそ、前プレ回避の戦術は身に付ける必要があるのです。
ただし、子どもたちの場合は冒頭に書いた通り知識としてフットサルを理解できていないところから始まります。よくスペイン人の指導者に「日本の子は技術は高いけど、フットサルを知らない」と指摘されますが、その通りだと思います。スペインの場合は試合をよく見ているため、ある程度イメージがある状態でスタートできますが、今日の練習でもそうでしたが、1から伝えないといけないため形になるまで通常より時間は掛かるかと思います。また、3+1の動きのメインの部分ではないところでも個々に動きを修正しないといけない場面も多かったですね。しかし、チームとしての戦う形ができると相手に関係なく、自分たちのスタイルを貫く戦い方が出来るようになります。だからこそ、戦術のパターンを増やしていくことで、プレーの引き出しも増やしていかなければなりません。知識を身に付けることで、「知らないから出来ない」のではなく、「理解した上で使わない」という判断ができるような選手になってほしいと思います。

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