【アカデミークラス】点から線へ。

本日のアカデミークラスはいつも以上に質の高いトレーニングが出来ました。特に時間を取って行なったのは3チームに分けてのボール回しです。ルールはシンプルなものですが、ルールに制限を付けることでいま選手に必要なスキルを身に付けさせることができます。

3チームに分けて1チームがDFを行います。まずは「フリータッチ」でボールを回していきます。次に「ダイレクト」に変更します。最後は「必ず2タッチ」にします。
一見、ダイレクトのプレーが1番難しそうですよね?もちろん、低学年のうちはミスキックが多くなる為、ダイレクトでプレーするとボールを失うことは増えますが、そこはこのトレーニングでは追求しません。もちろん、ミスは少ない方がいいですが…。

次に「必ず2タッチ」のルールに変えます。OF側からするとトラップが出来るようになった為、さっきよりも楽に回せるようになるかというとそんなことはありません。実際やってみるとボールを奪われる場面が目立ちます。実はこの「必ず」というのがポイントです。
ディフェンス側からすると必ずトラップをすると分かっているのでプレスを掛けるタイミングが出来るのです。
このようにトレーニングというのは合わせ鏡のようなもの。OFに対してのルール付けですが、少し視点を変えるとDF側のヒントが隠されています。今回のトレーニングではOFのボールの受け方はもちろんですが、DFのボールの奪いどころを理解するという裏テーマが含まれていました。
実際、このトレーニングを行なったあとのゲーム形式のトレーニングではいつも以上にプレスの掛けるタイミングと力強さが増していました。トラップをした瞬間を狙うという明確なタイミングを覚えたことで自信を持って迷いなくプレスをすることが出来るようになりました。
まだまだチームとして連動してボールを奪うところまで発展していませんが、1人目が良いプレッシャーを掛けることで相手の攻撃を遅らせることが出来ていましたね。
良いDFが出来ると次はそれを回避するためのスキルを学ぶことができます。今日のトレーニングでも少し見せましたが、ボールを動かしながらトラップするという動きが必要になってきます。フットサルではこのスキルはかなり重宝するので練習していきましょう。

 

アカデミークラスがスタートして2ヶ月が経ちましたが、少しずつ変化が見えてきました。違う会場の選手たちが集まって出来たチームでしたが、最近ではお互いの名前やプレーの特徴などを覚えてきたことで、コンビネーションで崩す場面が生まれ始めました。
今日は点と点が線になった瞬間が何度か見られました。これを続けていくことで線と線も繋がりいずれは面となります。この面が出来たときがチームとして成熟してきた証です。チームが連動すると個人のスキルの何倍もの効果を生み出すことができます。
とは言うもののそこに辿り着くためにはまだまだ課題は多いです。焦らず地道にトレーニングしていきましょう!

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