子どもの成長はバラバラです。そして、努力の量もバラバラです。
当クラブで冬からスタートした会場で初めてフットサル(サッカー)を習い始めた低学年の子がいます。最近では毎日学校の休み時間などで友達とサッカーをしているそうです。他クラブに長く通っている子に敵わなかったが今では勝てるようになったと嬉しそうに話してくれます。覚えたてのフェイントを使って学年で1番上手くなったとのこと。本当に1番かはわかりませんが、本人が自信を持って取り組んでいることが嬉しいですね。
しかし、皆んなが皆んなすぐに上達する訳ではありません。成長のスピードは違います。特に幼児、低学年の段階では体の大きくなるスピードと比例します。ただ、上達のスピードが違うのは『個性』だと思っています。ですから、その子にあった接し方、指導法で伝えていくように心掛けています。同じように毎週通っているのに他の子に比べて上達が遅いと感じても気にする必要はありません。継続することが大切です。
でも、努力の量が違うのは本人の意識で変えることができます。当クラブでは自宅での練習ノルマを与えるようなことはしていません。クラブによっては例えばリフティングが100回できないと帰れない、上のクラスに入ることができないなどあるようですが、私はやらされるのではなく、自主的に努力することが出来なければいけないと思います。フットボールを教えている訳ではなく、フットボールを通じて社会に出て役立つ人間性を身に付けて欲しいとも考えています。だからこそ、やらされて行う練習では意味がありません。
「スクールがない日も練習してる?」と聞くと「時間がない」と答える子がたまにいます。私は時間がないという言葉が嫌いです。時間は平等です。Jリーガーも大統領もサラリーマンも1日24時間に変わりありません。その中でたった5分ボールに触る時間が作れないものでしょうか?
とは言うもののまだスクールは始まったばかりです。私の仕事はまずはフットサルを好きにするということだと思っています。好きなことはついつい時間を忘れてしてしまうものです。そして、気付かずにしてしまうことこそ『努力』だと思います。「自分は努力している」と思って練習しているうちはまだまだです。自ら時間を作ってついボールを触ってしまうフットボーラーをこれからも育てていきたいと思います。
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