ゾカフェス大会レポート

11月3日(日)ゾカフェスに出場しました。屋台などもたくさん並んでお祭りのような雰囲気でした。

キッズクラス(幼児の部)は各チーム+個人参加という形でチーム分けされます。そこに本大会のスペシャルゲストのデウソン神戸の選手が一緒に入るという試合形式となります。アカデミークラスの試合と重なっていたため、SOLUNAの子が出場する試合をじっくり見ることができませんでしたが、見事優勝となりました。

優勝商品も貰えて笑顔が見れてよかったです。デウソンの選手と一緒にフットサルをしたことは良い記念になると思いますが、本人らはその価値を分かっていないかな…笑

 

アカデミークラスはU-10の部で出場しました。
大会レギュレーションは全9チームを3グループに分けての予選。総当たり2回戦を行い1位通過が決勝リーグに進出。決勝リーグは3チーム総当たり1回戦を行い、その後、上位2チームが更に決勝戦を行うという長丁場の戦いとなります。開会式前に選手を集めて話したことは1試合目の入り方で今日の全てが決まるということ。この試合で気持ちの入っていないプレーをすることがないように話しました。また、優勝トロフィーをコーチに持って帰らせてとお願いしました。これがモチベーションに繋がったかはわかりませんが、今日は集中力が継続した戦いができました。戦術面では相手キーパーからのボールのケアについて。前線からプレスを掛けたいがキーパーがボールを投げるまでは仕掛けないように我慢すること。ドリブルが上手い相手には簡単に飛び込まずに2人で挟んで奪いにいくことを徹底させました。守備面に関しては大会を通してキーパーを中心に安定したパフォーマンスを出せたと思います。

 

予選試合結果

5分前後半
vs 那珂川SS 1−1
得点者:はると(こ)

vs 二日市FC 1−0
得点者:けいた

vs 那珂川SS 2−0
得点者:けいた2

vs 二日市FC 0−1

力の差はない2チームとの対戦でした。ちょっとした判断ミスが失点に繋がる難しいゲームでした。予選の中で課題が見えたのが最終的には決勝戦の修正に繋がったので結果オーライでした。3試合目終了時点で1位通過が確定していたので選手らに試合前に伝えたところ、4試合目は球際が弱くなりあっさり負けました。この試合で気持ちを入れてプレーするのとしないのでは全く違うということを選手らは実感したことでしょう。

 

決勝リーグ

5分前後半
vs アバンスA 1−1
得点者:たいよう

vs アバンスB 2−1
得点者:OG、たいよう

同チームから2チームが進出。3チームでの決勝リーグが始まりました。ここからは更に厳しい試合が予想されたので選手らには予選で気になったボールラインを意識して守るということ、キックイン、コーナーキックの際には相手より早くセットすること、そして、攻守の切り替えを限りなくなくすように「キリカエ0秒」を意識させました。先に行われた同チーム同士の1戦を見れたことである程度戦力が分析できて戦い方が明確に見えたのは良かったです。試合を見て予選以上にロングボールが多くなることが予想できたので、こぼれ球を想定して動くことを伝えて試合に挑みました。DFが安定していたので、ロングボールで単純に攻めて来られた方が楽に戦えました。フットサルの公式ルールでは15才以下の試合ではGKからのボールを自陣にバウンドすることなくハーフウェーラインを超えた場合はファールとなります。これは前フットサル日本代表監督のミゲル・ロドリゴ氏が育成年代の技術向上を目的に定めたルールです。このルールがないとどんどんゴール前にボールを蹴り込んでこぼれ球を狙う戦い方が増えてしまうからです。しかし、今日の大会は限りなくサッカーに近いルール。でも、試合の中で選手らには投げ合いに付き合わないこと、繋げるときは近い選手にパスを出すこと、ただし、カウンターで裏を狙えるときだけは投げて良いという指示を与えました。


イメージ通りの戦い方が出来て1勝1分の2位通過で決勝戦に駒を進めることができました。予選のときよりも明らかに攻守の切り替えスピードが速くなったのが勝因ですね。何試合も行う大会で体力的にキツいとは思いますが、精神力が上回って最後まで走りきってくれました。そして、決勝戦へ…。

 

決勝戦

6分前後半
vs アバンスA
1−1
得点者:たいよう

同点のため前後半2分の延長戦
1−0
得点者:はると(こ)

会場の全員が注目する中、決勝戦が行われました。激しいボールの奪い合いとスピーディーな試合展開に会場も盛り上がりました。しかし、先制点を取られ前半終了。ハーフタイムでもとにかく切り替えの部分を強調しました。そして、2点取らないといけないという考えではなく、1点取ることに集中するように話しました。後半の6分という時間帯で2点決めるのはなかなか難しい相手だったので、同点に追いついてPK戦でも良いかなという構想でした(このときは延長戦に変更されるとは思っていませんでした…)

大事な試合で先制されるといつもならガクっと足が止まる選手が多いはずが、この試合ではそんな素振りを見せることなく、更に激しくボールを奪いにいきます。そして、見事な同点ゴール。普段はシャイな選手が多いので、みんなで喜んだりする方ではないのですが、今日はゴール後に「ナイスシュート!」と声を掛けたりと皆んなで喜ぶ姿が多く見られたのはチームとしての成長を感じました。
その後も激しいシュートの応酬となりましたが、お互い体を張ったDFで無得点のまま試合終了となりました。さぁ、決着はPK戦かと思っていたら、大会運営から延長戦に変更とのアナウンスが!?
正直言うとこういう試合中でのレギュレーション変更は勘弁してほしいと思います。こちらは試合時間を計算して、戦術、選手交代も行なっています。いくら相手も同条件と言えど、戦略面が大きく変わってしまいます。ただし、運営、審判へのリスペクトは忘れてはいけません。内心「勘弁してよ…」と思いましたが、あとは選手らを信じて延長戦に挑みました。開始早々に数秒で見事なミドルシュートが炸裂。そのゴールが決勝点となりました。後半終了後も集中を切らさずにいた選手たちのメンタルは素晴らしかったです。

 

プレイヤー採点・寸評

※採点は相対評価ではなく、絶対評価として付けています。

採点:8.0

1日を通して(珍しく)メンタル面が良かった。個人の力は付いてきてはいるもののそれを100%発揮することがここ最近の試合では出来ていなかったが、今日は120%の力が出せて練習でも見せたことがないような豪快なミドルシュートで決勝点を決めチームを優勝に導いた。これからも今日のように自信を持ってプレーしていこう。

採点:8.0

今日はいつもと違いチームの底に入り、相手のロングボールを何度もヘディングで跳ね返しディフェンス面で大きく貢献。ボールを奪ってからのドリブル突破、積極的なロングシュートで攻撃のリズムも作った。豊富な運動量でチームを引っ張る活躍を見せた。

採点:8.0

ウォーミングアップ不足からか2戦目までは動きが悪かったが、チームの勢いと比例して試合が進むにつれてドンドン調子を上げていった。大事な場面でゴールを奪い高い決定力を見せつけた。ポジショニングの改善は課題ではあるが、ボールを持てば何かやってくれる期待感が出てきた。

採点:8.0

相手からのロングボールが多く、ペナルティエリア前のスペースを埋める役割が大きかったが、自信を持って飛び出せるようになってきた。スローイングの改善は課題として残ったが、キャッチングに安定感が出てきて、戦術としてカウンターを狙える場面が増えてきた。“デウソン神戸賞”を受賞しゴレイロとして認められたことで更に技術に磨きをかけてほしい。

採点:7.5

フィジカルの部分では4年生に対抗するには難しい場面もあったが、正確なトラップ、パスなどの安定した基礎技術でボールを上手く捌いてリズムを作った。体が大きくなれば足の速さも変わるので、今は基礎を徹底して当たり前のことを当たり前に熟せる選手を目指してほしい。

採点:7.0

ディフェンス部分での起用でピッチに送り出すことが多くなった。本人も自覚している通り課題はキック。ボールを奪っても味方に繋ぐパスが出せなかったり、ゴール前でチャンスでもシュートが打てないのは勿体ない。スピードでは勝てない分、ボールの出どころや相手の動きなど試合の先を読む力が身に付いてくれば活躍の場は広がっていく。今はとにかく試合を繰り返し経験値を積んでいこう。

総評

大きな大会で初優勝を飾ることができました。もちろん、まだまだチームとしても個人としても課題はたくさんありますが、少ない人数で長時間の試合をこなした選手たちにまずは感謝したいと思います。
今回のようなフットサルの大会(と言ってもルールやボールはサッカー)は今後もたくさんあると思います。SOLUNA以外は全部サッカークラブということも珍しくないでしょう。でも、その中でフットサルで勝つことに意味があります。大会のルール的に問題がなくても、キーパーへのバックパスを多用して、前線にロングボールを入れていく戦い方を当クラブで指導していくことはありません。うちの選手にはサッカークラブにフットサルの戦術を用いて勝つことに魅力を感じて欲しいと思います。
今日の試合ではキックインやコーナーキックが向上したと思います。試合前のMTGで意識はさせましたが、ボールが出た瞬間にすぐに取りにいって素早いリスタートを狙う場面が何度もありました。いわゆるチョンドンでゴールを狙っていく場面も見られ、フットサルらしい戦い方が少しずつできるようになりました。もう少しパラレラをチーム全体で意識して使えると更にチャンスを作れたのですが、この辺りはまた練習していきましょう。

 

ここからは個人的な話になりますが、今回ゲストとしてデウソン神戸が参加するということで私にとっては特別な意味を持つ大会となりました。
神戸でサッカースクールを指導していた頃に当時は珍しいフットサル専門スクールを立ち上げて、そのアカデミークラスを一緒に指導していたのがゲストで来られていた鈴村拓也監督(通称スズさん)でした。そのとき指導していた小学生だった選手が今ではデウソンのトップチームに登録されています(本日は大学のため不参加)
スズさんは元ヴィッセル神戸の選手でJリーガーからフットサルに転向した選手です。スペインリーグでもプレーして日本代表でも活躍されています。私がフットサルを好きになったキッカケを作ってくれた選手の1人です。そんなスズさんの前でフットサルクラブとして大会を優勝できたことは特別な意味がありました。

もちろん、まだ始まったばかりのSOLUNAにとってはこれから先の歴史を考えるとほんの小さな出来事になるのかも知れませんが、1つの節目になったことは間違いないでしょう!

優勝の余韻にずっと浸っていたいところですが、来週もまた大会があります。次の勝利に向けて頑張りましょう!

君たちはまだまだ上手くなれます!

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