CV(選手経歴書)を書こう!

海外チームへの移籍やトライアウト(入団テスト)の際にPV(プレービデオ)とCV(選手経歴書)は必須です。
私が以前に選手の海外移籍や留学に携わっていたときにも選手らに記入してもらっていましたが、実際そういう物の存在自体を知らなかったという反応が多く、プレー映像すら残っていなかったり、あっても米粒みたいな選手でまったくプレーを判断する材料にもならないような荒い映像でした。
チームによってはPV、CVが無い選手はそれが理由で選考漏れになり、練習参加自体できないこともあります。
保護者の方にわかりやすく例えるなら、就職試験にエントリーシートも履歴書もなく、面接してくださいと言っているようなものなのです。

CVには何を記入するの?

CVはFIFAやサッカー協会などからフォーマットが渡されるわけではないので、自分で作成することになります。

基本的な内容としては、「写真」「名前」「生年月日」「国籍」「身長」「体重」「利き足」「ポジション」「所属チーム(過去〜現在)」「ストロングポイント(プレーの長所)」は必須です。
他にも公式戦での「チームタイトル歴」「個人タイトル歴」「得点数」「アシスト」など記入することでアピールできる材料は増えます。
当然ながら、実際に練習参加して実力を示さなければ、合格することはありませんが、CVで興味を持ってもらうことは大事です。

海外では幼少期からPVとCVを作成してビッグクラブに子供を売り込むということは当たり前に行われています。以前にもご紹介したことがありますが、あのネイマールも幼い頃にレアル・マドリードにレターを送っています。レアルのスカウト担当者から聞いた話ですが、能力はもちろんあったが、親が多くの金銭を要求してきたこと、そしてレアルでは育成年代はそういう形で獲得していないという理由から見送られたそうです。

当クラブでもCVを書かせてみた

アカデミークラスの選手たちにCVを書かせてみました。特にプレースタイルの部分は必ず自分で考えて書くようにと条件を付けました。目的としては自分自身を客観的に見れているのか?というところです。
実際、提出されたものを見てみるとその内容は様々です。私が思うその選手のストロングポイントに近いことを記入していた選手もいましたが、中には真逆くらいのことを書いている選手もいました。
ここにギャップが生まれるということは、苦手なプレーを自主練習する際にはそのトレーニングにも偏りが出てくるということになります。こういった選手には練習の中でそれとなく伝えていかないといけないなと感じました。

子どもたちが将来プロを目指し、海外でプレーしたいとなったときにそこから準備するのでは遅いため、気は早いですが小学生のうちに書いてみる機会を作りました。
実際にCVを使う機会があるような選手がたくさん生まれると嬉しいですね!

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