輪舞で上手くなれ!

ロンド(鳥かご)の目的とは

Jリーグを観戦に行ったことがある方はウォーミングアップで行なっている光景を見られたことがあるはずです。オフェンスの中央にディフェンスが入り、パスを回していく基本的なトレーニングでありながら、試合で起こり得ることが凝縮されている効果的なトレーニングでもあります。ロンドではパス、トラップの正確な技術はもちろんのこと、判断力と決断力も求められます。また、同時にディフェンス能力、スタミナなども効果的に鍛えることができます。

上の図では4対2で行なっていますが、4対1、6対2など人数に決まりはありません。グリッドの広さと人数を変えることで難易度は変わります。選手の技術に応じて調整することが求められます。

アカデミークラスを開設した当初はロンドを行なってもグダグダでした。そもそも、パスとトラップの技術が低かったため、DFに奪われるというより、パスミス、トラップミスで自滅して終わることが多かったです。ボールが常にいろんなところに転がっていましたね。
しかし、昨日の練習ではプレーの質が1段階も2段階も上のロンドを見せてくれました。4年生以上と3年生以下のグループに分けてみましたが、低学年の方でもスムーズに行えるようになっていて成長を感じることができました。

ロンドはウォーミングアップではない

最初にウォーミングアップでよく行われるとは書きましたが、小学生の指導やフットサルのエンジョイチームの大人たちが本当にアップ目的だけで行なっている姿をよく目にします。ただ、ポゼッションを行なって、ボールをキープするだけが目的になっては意味がありません。当クラブではロンドを通して技術と戦術理解を高めています。

ある程度ポジションが決められている中でも、パスの受け手が30cmボールに寄るだけでも成功率は変わります。しかし、パスコースがない状況なのに動こうとしない選手がいることもトレーニングを通してわかります。こういった場面で指示を与えていくことで試合でのポジショニングも改善されていきます。

ルールを変えないと子どもは飽きる

ロンドは体力と高い集中力が必要なトレーニングです。特に小学生年代では徐々に質が低下していきます。そこで少しずつルールを変えることでリフレッシュさせましょう。

例えば…
・2タッチ→1タッチ→2タッチとタッチ数を限定する。
・オフェンスチームに手で回すボールを1個追加して、手でボールを持っている選手はパス回しのボールに触れない。
・オフェンスチームに手で回すボールを1個追加して、手でボールを持っている選手は1タッチプレーしかできない。

などの少し変化を加えるだけで新鮮に取り組めるようになります。また、ルールの追加で必要となる技術や考え方にも変化が生まれるため、脳に汗をかくことができます。

特にオススメは、オフェンスチームに手で回すボールを1個追加して、足のボールをループパスした際は味方が手でキャッチすることで、手のボールと足のボールを入れ替えることができる(通称ワープ)が可能になるというルール。12年前にブラジルに指導者ライセンスを取得しに行った際に初めて経験したトレーニング。自分なりにルールを改善していき今に至りますが、頭と技術をフルに鍛えられるスペシャルなトレーニングです。また、子どもたちが苦手意識のあるループパスの技術習得にも役立ちます。
このワープを上手く使えばDFを撹乱することができます。もちろん、ルールが複雑になることで逆に混乱してボールが2個とも手に持った状態が起きてしまったりすることもありますが、そこで笑いが起きてリラックスした雰囲気で真剣にトレーニングができるのは重要なことです。

昨日のアカデミークラスでは真剣に練習しながらも、笑顔がたくさん見られたとても良い雰囲気でトレーニングに取り組めました。お盆休みや連日の雨でなかなかボールに触る時間がなかったこともあるかと思いますが、あの雰囲気で常にトレーニングできれば上達のスピードは格段に上がるでしょう!

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